episode 3

“ MIRROR POND ”


静かな水面が鏡となり地上の創造物を映す鏡面池
水面に映る自らを内察すること
一石を投ずることで波紋を起こす水面

19世紀から20世紀初頭を生きたスコットランドの作家 Samuel Smiles サミュエル・スマイルズ の著書 “Self-Help” 『自助論』より

『 一国の政治はその国に生きる人々の姿を映し出す鏡です。
政治のレベルが人々より先を行っている場合は必ずや人々のレベルまで引きずり下ろされます。
反対に政治が人々のレベルに遅れをとっていれば、徐々に政治のレベルは引き上げられます。
人々の特質がその国の法と政治に反映することは水が低きにつくことと同じ自然の摂理です。
気高さをもつ人々には気高さのある政治が、無知と堕落には低俗な政治しかないのです。』

[ Image / イメージ ]

静かで瀞みある鏡のような水面をイメージさせるデザイン。
中央にマークを配することで水面に一石が投じられたかのようなイメージも

[ Behind / 製作過程 ]

いわゆるシグネットリング(印台リング)は中世の肖像画などに描かれているように男性的なイメージの強いリングといえますが、MIRROR PONDの全体に膨らみを持ったフォルムは幾度も原型を作り直したこだわりの造形によるものです。そのフォルムは、性別を問わないエレガントさを持ったリングとなっています。