「考古樂研究室」 −隠と陽− その一音に宿すもの

「考古樂研究室」

−隠と陽−
その一音に宿すもの

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この度 MÜTTE 3F salon “the Room” にて2回目の開催となる内田輝氏によって立ち上げられた「考古樂研究によるクラヴィコードの展示と演奏会を開催いたします。

「考古樂研究室」は内田輝氏によって立ち上げた研究室です。その由来は、“楽器は古の響きを再現でき、その時代の人間とほぼ同じ感覚を共有できます。そういう意味で楽器は生きた考古学であります。古の響きから今に伝えるべきことを楽器を通じて研究したいと考えています。”

クラヴィコードは14世紀 西洋で作られた楽器とし、ピアノの原型といわれその音量はピアノの1/30程です。その小さな音の中に人間の身体をチューニングしていくことで音を聞くという方向性から次第に音を待つという行為となり、自分の内面と向き合うという祈りに近い瞑想状態となります。
the Roomではその状態を”解放”とよび、宇宙の循環の中に存在する自として捉えています。

この度の展示では内田輝氏が製作した3つのクラヴィコードを展示します。
一つ目は1000年以上前の神代杉(陰) で製作したもの、2つ目は清水寺( 陽)改修に伴い古材で製作したもの、3つ目は空っぽのクラヴィコードを展示し、それぞれの製作背景、木の表情、音色、音量の違いなど実際に感じていただくこともできます。
さらに内田輝氏がクラヴィコード製作に伴いおこした平面図やスケッチ、映像写真、考古樂研究室のテキスト資料なども展示します。また会期中はsalon”the Room”にてクラヴィコードのオーダーも承る予定です。

一人の人間が製作、調律、演奏。この流れから生まれたその一音の中にいったい彼は何を宿すのか。
14 世紀に作られたとされた作者不明の楽器に思いを馳せながら過去と現在、そして未来を点と線で繋ぎ想像することで、今の時代にまた新たな価値観と現象が湧き上がると信じています。

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2025.6.28 Sat _ 7.21 Mon
Open hour / 12:00 _ 17:00
Open day /
6.28 (Sat)
6.29 (Sun)
6.30 (Mon)
7.1 (Tue)
7.6 (Sun)
7.7 (Mon)
7.8 (Tue)
7.13 (Sun)
7.14 (Mon)
7.15 (Tue)
7.18 (Fri)
7.19 (Sat)
7.20 (Sun)
7.21 (Mon)

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展示/
陰と陽と空っぽのクラヴィコード3台
製作平面図とテキスト
写真と映像

販売/
クラヴィコードの受注オーダー
CD、レコード、書籍販売

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内田 輝 / Akira Uchida
@akira_uchida__

洗足音楽大学 サックス専攻卒業
ピアノ調律師、中世音楽、音律研究者に教えを乞い音を研究する。
音のワークショップを開催し、ピアノ調律師として多くのジャズピアニスト達をサポートする。
古楽器製作家の安達正浩氏に師事した後、クラヴィコード製作家として独立。
2020 坂本龍一氏より依頼を受けてクラヴィコードを製作
2021 世界文化遺産 清水寺の古材で製作(feel kiyomizudera)

樂器作り、調律、演奏することを軸に活動している。

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【考古樂研究室 内田輝によるアーティストトークとクラヴィコード演奏会】

ー陰と陽ー
その一音に宿すもの

【日程】
2025. 6.28(土)
2025. 6.29(日)
2025.7.19(土)
2025.7. 20(日)
2025.7. 21(月祝)
五日間開催 ご希望の日時をお申し込みください。

開場/17:00
開演/17:30 19:30終演予定
参加/ 1名様 5,000円(税込)

【プログラム】
演奏
アーティストトーク、映像上映
演奏
終演後交流会/自由参加

【ご予約お問い合わせ】
MÜTTE salon "the Room"
岡山県岡山市北区富田町2-2-7

mail / info@mutte.jp

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